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30歳陰気ブスにアシタカ似の年下彼氏ができました。初彼です。逃げられないように日々精進。

「セラムン世代の社会論」

【「セーラームーン世代の社会論」という本を読みました】

最近読んだ本で、記録しておきたい本を紹介します。

田豊史著『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ、2015)

 

セーラームーン世代の社会論

セーラームーン世代の社会論

 

 

美少女戦士セーラームーン』は1992~1997年に放送されたアニメ。

セーラームーン世代とは放送当時4~10歳だった1982~1993年生まれ

の人たちをさします。感受性の強い幼少期に『セーラームーン』に

熱狂した女児たちが成長し20代後半~30代になっているが、彼女ら

の人格・価値観にどのように影響しているか。大人になっても残り

続けるような人格的特徴や価値観を植え付けるほどのパワーを持つ

アニメが『セーラームーン』であると、稲田さんは説明しています。

 

セーラームーン世代にとっては懐かしく、共感する部分も多々あり

ました。特に気になった部分について、簡単に紹介します。

 

 

【アニメ『セーラームーン』シリーズは戦うべき悪(主張)が登場します】

セーラームーン世代の社会論

美少女戦士セーラームーン』は、普通の少女が悪と戦う物語です。

毎週、生死をかけた戦いが行われますが、基本はギャグアニメです。

学校の話、地元商店街の話、自宅の話、女子同士の話など日常の話

と、変身してアクと戦う話が30分1話の中に上手く交差しています。

 

著者・稲田さんはセーラームーンたち(と、応援する女児たち)が、

何と戦っているのか、シリーズごとの悪役とその主張を見ることで

セーラームーン世代が排除しようとする価値観を知ることができる

と考えます。

美少女戦士セーラームーン THE MOVIE Blu-ray 1993-1995(初回生産限定)

1作目・vsクイン・ベリル(前世でセーラームーンの恋敵であった)

クイン・ベリルは、タキシード仮面(=地場衛)とセーラームーン

(=月野うさぎ)と過去世界で三角関係でした。本作で戦う相手は

「既に成立している彼氏彼女を攻撃してくる痛い年増のおばさん」

なのだそうです。「わたしたちの愛は、そんなものに負けない!」

と、戦っています。

教訓「両想いの彼氏・彼女の邪魔をするのは、みっともない行為」

 

 

2作目・「R」vsあやかしの四姉妹(セーラーチームの反面教師)

あやかしの四姉妹は、セーラーチームと真逆の価値観の持ち主。

化粧や衣装などに容赦なくダメ出し、仲間の失敗を馬鹿にする。

あやかしの四姉妹は、魅力的な女性が絶対にやってはいけない

下品な振る舞い、みっともない行動の典型。真似しないように。

また「R」にはジュリアナ世代への痛烈な批判も含むそうです。

 

四姉妹「愛されてこそ意味がある。愛されるため化粧をする」

セーラーチーム「あなたのは、自分への愛だわ(byマーズ)」

四姉妹「結果が全て。手柄は奪い合い、ミスは押し付け合う」

セーラーチーム「結果は全てではない。(byマーキュリー)」

 

あやかしの四姉妹は悪の組織「ブラック・ムーン一族」所属。

セーラー戦士たちが戦うこの組織は、ブラック企業そのもの。

・上司は部下を使い倒すだけ使い倒す。信用していない。

・仕事で失敗したら切り捨てる。仲間同士で手柄を奪い合う。

・誰かがミスをしたら責め立てる。

・組織は部下同士の競争心を過剰に煽り、業績を伸ばさせる。

セーラームーン(と、セーラームーン世代)が戦うべき存在です。

 

3作目・「S」vsウィッチーズ5(土萠教授と女性研究員5名)

悪役を生み出す土萠教授は、現場担当者を1人だけ選びます。

5人は選ばれようと必死。先輩後輩のギスギス、陰湿な行動

が目立ちます。その姿は、功績を競い合うバリキャリ女性。

セーラームーン世代は、悪の組織(悪い価値観だとする行動)

として、同僚の足を引っ張り合い、醜悪なスタンドプレイ、

私欲と名誉に走り自滅する悪役たちを記憶に刻み込みます。

 

4作目・「SS」vs①アマゾントリオ(おネェ系の男性3名)

SSでは人間に備わっているべき大切なもの・「美しい夢」

を狙うデッド・ムーンと、現場担当者のアマゾントリオが

悪役です。しかし、アマゾントリオは自分たちが美しい夢

を持っていないこと、人間ではないことを知り悲しみます。

「美しい夢を持っていないなら、人間とは言えない・・・」

 という敵に、セーラーチーム(セーラームーン世代)は言う。

「人間として生まれたなら、美しい夢を持つべき!」

アマゾントリオは最後に美しい夢を持ち、死んでいきます。

 

「SS」vs②アマゾネス・カルテット(若い年下の抱える悪)

 アマゾントリオが消滅すると、次にサーカス団少女が登場。

彼女たちは「大人になりたくない」「年上はバカばっかり」

と、自分たちの上司ジルコニア(老婆)も馬鹿にしています。

セーラー戦士たちの変身シーン、決め台詞にもツッコミます。

カルテット「あんたら、いい年して恥ずかしくないの?」

・大人を嫌い、モラトリアムのなかで自ら成長を止める。

・成熟した大人を、自分の理屈で小バカにする。

・失敗するかもしれない夢への挑戦を回避し続けて生きる。

セーラー戦士は、そんな「後輩ちゃん」にお仕置きをします。

「美少女戦士」とは、成長する少女のことです。自らの成長

をとめてしまうことは「悪」。成長し、成熟しても「美」は

保つことができると、身をもって戦士たちは証明しています。

 

 

「SS」vs③大ボス・ネヘレニア(アラフォー美魔女風の悪役)

大ボスが表す価値観は「老いに対する恐怖」です。永遠の美

を求め、自分が老いることを恐れセーラームーンを攻撃する。

若作り美魔女の悪役に、セーラームーン戦士は攻撃をしない。

最終話で、セーラームーンは大ボスに「悲しい人ね」と言う。

永遠の美に固執することがいかに間違っているか、惨めかを

当時の女児たちは胸に刻みます。

 

※この後、最終シリーズ「セーラースターズ」が放送されます。

これは外伝的なシリーズで今までの要素からは外れています。

 

テレビアニメ「美少女戦士セーラームーン」スーパーベスト

 

【アニメ・セーラームーンが先駆的な内容だったと改めて思います】

 

セーラーチームの政策、彼女たちの行動、内容を見ると、当時の

わたしが全く理解できていなかった部分もありました。制作側の

熱い気持ちが、今になってようやくわかったような気がします。

 

・変身場面「メイクアップ!」は、衣装と装飾品と化粧のみ。

仮面をかぶったり、原型をとどめない変身ではなく「お化粧」の

変身をして戦います。変身前の人格のまま、戦うことが重要です。

「生まれ持った自分固有の顔を活かし、短所を補い長所を活かす」

これが、「メイクアップ!」の変身の意味。

 

また毎回「美少女戦士 セーラームーン!」と決め台詞を叫ぶが、

「わたしは美少女である」発言は、自分を肯定する姿勢の表れです。

「飾らない自分のままで魅力的」という主張が込められています。

 

必殺技を見ると、セーラームーンは「浄化」「癒し」「治療」など

敵を物理的に破壊するのではなく、正義側にとって好ましい状態へ

変える、治療するという思いがあります。攻撃を受けた敵たちも、

「リフレッシュ」「クレンジング」と叫びながら消えていきます。

その一方で、敵が改心する場面もあります。ピュアな心を取り戻す、

そのためにセーラームーンは戦います。

 

・どんなに信条が異なる相手に対しても「愛の力で変えられる」!

・「人は変わる」と信じ、あきらめないで考えを改させようと努力。

これが、アニメ「セーラームーン」で刷り込まれた価値観です。

 

 

セーラームーン世代は、最前線で戦う女子の姿を見て育った。

セーラームーンは自らが直接戦う、最前線の実働部隊です。

「男には負けない!」という団塊ジュニアやバブル世代とは違い、

「対抗心」ではなく「自立心」で戦います。セーラームーンたち

は戦いながらも、お菓子を食べて恋バナや日常を楽しみます。

「女を捨てなければ男に(仕事で)対抗できない」とは思いません。

通勤服や仕事で使う文房具にも「女性性」を求める。そんな世代。

 

また、味方には「タキシード仮面」という男性が登場します。でも

タキシード仮面は敵にトドメは刺しません。敵を妨害し「今だ!」

と声をかける存在。また、タキシード仮面はダメ男ぶりも発揮する。

「女は男がいなくたってなんでもできる」ことを存分に描きます。

 

・・・


美少女戦士セーラームーンR ノンスーパーED

 

この他に、アニメ「セーラームーン」シリーズ結尾曲を比較して、

どのような価値観が込められているのかを探る箇所もあります。

「好きなセーラー戦士(自己投影したいセーラー戦士)」を聞くと 

「幼少期にこうありたかった自分」が分かる、という章も興味深く

読みました。「風の谷のナウシカ」「のび太系男子」との比較の章、

セーラームーン』の随所に見られる性的な演出が何を伝えるのか。

ここに書ききれないくらい、詳細で懐かしくて一気に読める一冊!

 

・・・

美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡

あー、懐かしい!

セーラームーンのキーホルダー欲しくなってきました(笑。

乙女のポリシー」を歌いながら、今日もがんばるぞ!!

 

 

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